東大・松尾研がLLM講座資料を無料公開、生成AIを基礎から学べる機会に

東大・松尾研がLLM講座資料を無料公開

生成AIを使うことは、すでに多くの人にとって日常になりつつあります。では、その裏側で動いている大規模言語モデル、いわゆるLLMは、どのような仕組みで学習され、どのように活用されているのでしょうか。

東京大学の松尾・岩澤研究室は、「大規模言語モデル(LLM)講座 2025 基礎編」の講義資料を期間限定で無料公開しました。ITmedia AI+によると、公開された資料は2025年10月から11月にかけて開催された講義で使われたもので、8回分の講義資料がまとめられています。

何が公開されたのか

今回公開されたのは、LLMの基礎から技術動向までを体系的に学べる講義資料です。松尾・岩澤研究室の発表では、この講座はLLMの基礎理論から最新技術までを一気通貫で学べる実践型講座とされています。

内容としては、LLMの概要、学習手法、Prompting、強化学習など、LLMの構築から活用までを幅広く扱うものです。単に生成AIツールの使い方を学ぶというより、なぜLLMが動くのか、どのように性能が高められているのかを理解するための教材といえます。

重要なポイント

  • 「大規模言語モデル講座2025」の講義資料が期間限定で無料公開された
  • 資料は2025年に実施された講義で使われたもの
  • LLMの基礎理論から技術動向までを体系的に学べる
  • ライセンスはCC BY-NC-SA 4.0で、非営利目的であれば二次利用も可能
  • 2026年度版の無料オンライン講座も開講予定

なぜ注目されるのか

生成AIのニュースでは、新しいモデルやサービスの発表が目立ちます。しかし、実際にAIを仕事や研究に活かすには、ツールの使い方だけでなく、モデルの仕組みや限界を理解することが重要になります。

特にLLMは、文章生成、検索、要約、プログラミング支援、業務自動化など、さまざまな分野で使われています。その一方で、ハルシネーション、評価方法、データの扱い、コスト、著作権や安全性といった課題もあります。基礎を学ぶことは、AIを過信せず、現実的に使うための土台になります。

日本の読者にとっての意味

日本語で体系的にLLMを学べる資料は、AIを学びたい学生だけでなく、企業でAI活用を進めるビジネスパーソンや、プロダクト開発に関わるエンジニアにとっても価値があります。

たとえば、社内で生成AIを導入する場合でも、単に「便利そうだから使う」のではなく、どの業務に向いているのか、どこにリスクがあるのかを判断する力が求められます。今回の資料公開は、そうした判断力を身につけるための学習機会としても意味があります。

今後注目したい点

松尾・岩澤研究室は、2026年度版の「大規模言語モデル(LLM)2026 Spring」も無料で開講予定です。講義は完全オンラインで、2026年7月8日から8月26日まで行われる予定とされています。

AI技術は変化が速いため、2025年版の資料に加えて、2026年度版でどのような最新研究や実践内容が取り込まれるのかも注目点です。特に、LLMの活用が企業や教育、研究の現場に広がる中で、日本国内のAI人材育成にどのような影響を与えるかが気になるところです。

まとめ

東大・松尾研によるLLM講座資料の無料公開は、生成AIをより深く理解したい人にとって貴重な機会です。AIを使うだけでなく、仕組みや限界を理解することは、これからの仕事や学びにおいてますます重要になると考えられます。

公開は期間限定とされているため、関心がある人は早めに確認しておくとよさそうです。

参考:東京大学 松尾・岩澤研究室の発表

2026年6月7日 6:54 PM   投稿者: M.A.   カテゴリー: AGI / ASI, AI

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